そして、一瞬のひかり

地方出身者である自分にとって漠然と描いていた東京生活。
そして今この街で暮らしてきた中で自分はどうなったのか。
数年間をふりかえってみて成長した部分もあるし、気付いた事も沢山あります。当然この9年間の音楽活動は自分にとって得難いものがあります。
ただ同時にその中でいつも自分は葛藤してきたように思います。
思い通りにいかない現実や時にバンドにまとわりつく停滞感。
これまでにそういった現実を歌にした事はありますが今回の曲に限ってはもっと直接的に目を背けずに書いたつもりです。
この曲に結末はありません。それはまさに今現在の自分を切り取って歌にしたからです。
ただこの曲を初めて客観的に聴いた時、悲観的な気持ちになるというよりは、その先にぼんやり光が見えるようなそんな気持ちになりました。
これからまたどんな事が待っているかは分からないし自分がどうしているかなんてわからないけど、一瞬その一時だけでもそんな気持ちになれるような、ひかりが見えるようなそんな曲だと思ってます。

e-sound speaker Vo&Gt 大迫章弘